自分の感情を表現する場所を持つ

絵本セラピー開催レポート

〜10月の彩の葉絵本セラピーより〜

「絵本みたいにシンプルがいちばん!」と題して開催したプログラム。ずばり、ミニマリストのような主人公や、何かを手放す主人公、好奇心にシンプルに生きる主人公、自然の恵みに感謝したシンプルな生活をする家族が登場する絵本たちを使って、「〇〇にシンプルに」というキーワードで問いを立てていきました。

また季節柄、ハロウィーンで仮装してみたいような不思議な生き物が登場する絵本も使いました。子どもの頃のシンプルな心でなら出会えそうな、神秘的な生き物も印象的でした。

自分の感情を表現する場所

今回は、最後に気になった絵本を選んでもらい、シンプルに生きるためのワークをしていただきました。『ちっちゃな木のおはなし』を選んだ方は手放したいことがあり、そのために自分の感情を表現する場所を家に作る!という目標を立て、家に帰ると早速実行に移されていましたよ。

『ちっちゃな木のおはなし』ローレン・ロング作 やまねもとよ訳 評論社

それが自分に必要だと気づいた絵本セラピーが体験できるこの「絵本の詩」という場所も、皆さまにとって、絵本に助けられて感情を表現できる場所、皆と気持ちを共有できる場所であったら嬉しいなと思いました。

そして、それぞれのTry & Errorが物語になる

参加者の方の言葉です。人生って詰まるところ「Try & Error」ではないかと。

断捨離はTry & Errorの繰り返しだねという話をしていたのですが、その方が気がついたことは、どの絵本もTry & Errorの話だなと。それぞれのTry & Errorが物語になり、それぞれの人の物語が学びになると。

本当にそうだなぁと強く印象に残った言葉です。私も最近、人生とはネガティブなことや小さなことも含めて、いろんな気持ちや情景を体験することなんだろうなと考えていたからです。多くのTry & Errorを経て学びや想像、共感ができるようになることが成長であり人生を豊かにするのではないかなと思います。だから、絵本セラピーでも参加者の皆さんの経験に学びながら、私も自身の経験や思いを積極的に共有しています。

いただいた感想のご紹介

  • 大人になるとついつい難しく考えがちですが、自分の感情や気持ちを絵本の登場人物のように表現してもいいんだと勇気をもらえました。
  • 毎回素敵な空間をありがとうごございます。

こちらこそ、毎回素敵な場作りをありがとうございます。絵本と出会いに、また絵本室に来ていただければ嬉しいです。

七五三の室礼