【絵本百選-7】『あたらしいぼく』- 新しい自分ですっきりと前へ!

絵本の詩オリジナル、あなただけの「質問カード」を添えてお届けするOnline Shopに絵本が入荷しました。大人を自由にしてくれる絵本100選です。

この絵本の好きなところは、少年が、今は「がらくた」と感じるようになった自分のおもちゃやぬいぐるみ、集めたものを、潔く段ボールにしまい、新しく興味を持ち始めた貝殻と好きな本だけを部屋に残すところ。

大人みたいに過去の栄光や思い出に縛られたり、将来を心配したりなんてこれっぽっちもなく、今、好きなものだけを選び、すっきりと新しい「ぼく」として、ここにいることを実感しているところがとても前向きだなと思うからです。

子どもの成長の一コマを描いた絵本ですが、大人である私たちにも変化に対する勇気をくれる一冊です。

企業で勤めている友人から、予定していたより早く、会社を辞めて旦那さんの家業を手伝うことになりそうと連絡がありました。私も数年前、20年以上になる会社員生活を卒業した時は、自分の選択であったにもかかわらず、新しい自分を受け入れ、納得するのに少し時間がかかりました。変化のストレスもあったと思います。だから、友人が経験するであろうこれからの大きな変化には「時が解決するから頑張って!」と応援したい気持ちでいっぱいです。

会社に着て行った洋服は着る機会が減り、体型も変わり、似合わなくなりました。長く自分のイメージを作ってきたお気に入りの洋服たちを断捨離する時は、少し寂しい気持ちになりました。

夫にそのことを相談したら、「ちょうど好みが変わったんだから、古い服は捨ててもいいんじゃない?」と一言。「ちょうど好みが変わった」とポジティブな理由であっさりと執着を捨てさせてくれたのでした。この時、好みが変わることは悪いことじゃないんだ!と心が明るくなりましたが、この絵本を読んだ時も同じように自由を感じたのでした。

いつかは家業に入ると覚悟を決めていた友人はきっと、そのうち新しい自分を受け入れ、新しい生活をしっかりと築いていくんだろうなと思います。

自分がもう前の自分じゃないと感じた時、あなたは何を捨て、何を残しますか?

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