コミュニティへの憧れを手放せた!

きっと同じ悩みを持ち、共感してくれる人がいるはずだから書きたいと思いながらも、難しいテーマなので書くのを躊躇していました。

でも、今なら何だか書ける気がして、書いてみようと思います。

皆さんは子どもの頃、人気のある先生のところに駆け寄っていけるタイプでしたか?

以前、絵本セラピー関連の勉強会で、『おこだでませんように』や『ええところ』など数多くのあたたかい作品で有名な、くすのきしげのり先生のお話を聴く機会がありました。

教師だったくすのき先生は、「子どもたちがそばに寄ってくるような先生になりたい」という新人教師に対し、そばに寄ってこない子どもに目を向ける大切さを伝えていたそうです。

やっぱり、いい先生です。

私はまさに、そばに寄らない(寄れない)子どもでした。

あの時、くすのき先生のような先生に声をかけてもらっていたら、先生はどんな言葉をかけてくれただろうか。そうして、なぜみんなと一緒に先生のそばに行けないのか、自分でも気づけただろうか?と当時考えましたが、答えは出ませんでした。

今ならなぜ行けなかったのか、わかる気がします。

それがわかったのは昨年です。

同じ興味や志を持つ仲間たちと交流したり活動できたら楽しいだろうなと、ずっと思ってきたのですが、ある出来事をきっかけにした気づきから、そうしたコミュニティやグループへの憧れを手放すことができました。

 

気づいたことは2つあります。

①人が集まる組織には、どうしても中心人物を取り巻く人たちが現れるようになり、その人たちの言動が気になるようになってくること。

人気のある先生のそばに寄れないのは、媚びるように見える行為全般が私にはできなかったから。

 

②コミュニティによっては、まるで教祖と信者のような関係性で成り立っている可能性もあるということ。

インフルエンサーとフォロワーの関係も同じだと思いますが、影響力のある人が勧めるものを無条件にフォローしてしまう人は、自分で考えずに手っ取り早く答えがほしい人。逆に、そういう人に影響を与えているという感覚により優位に立ちたいと思う人もいるのです。こういう人は、はっきりとした理由がなくても、誰かの気持ちを押さえつけるようなことを言ったりします。求めていないのにアドバイスしてきたり、それにより気持ちが軽くなるのではなく、落ち込んでしまったら、その人は本物のカリスマではありません。

 

そういうコミュニティなら私はいらないなと思いました。誰かと自然な形で、対等に、本心で交流ができない関係には私はどうしても違和感を持ってしまうからです。

すべてのグループがそうだとは思いませんが、私には、一定の距離感を持ってお互いを尊重しつつ、真の交流ができる個別の関係性を築く方が合っていると思いました。

幻想から自由になる

世の中には、いろんな神話や幻想があります。

母親神話とか、親友神話とか、友だち幻想とか…。

古い時代に何かの意図を持って誰かに作り出された神話や幻想に惑わされずに、本当(現実)はどうなのか、私にとってはどうなのか、じっくり考えることが必要だと思います。

 

遅ればせながら、50才になる前に(笑)、このことに気づけてよかったです。

私にとって嫌な出来事だったのですが、おかげで、コミュニティなるものに入り切れないという悩みが消え、すっきりしました。(入らなくてよかったんだ!)

「おとなたちの絵本室」をコンセプトにした絵本の詩には、にぎやかなコミュニティより、静けさ、深さが似合うということにも改めて気づけました。

石井ゆかりさんの『3年の占い』で、これまでに意識し、我慢し、2021年に解放されたものがあるはずと書かれていたのですが、もはやこのこととしか思えません。(笑。きっかけの出来事は2022年の初めに起こりました。)

2023年は、2020年に「身軽になった」、その体に「翼が生えた」ような解放感や自由さを感じられると書かれていて、とっても楽しみです。ずっと気になっていたこのテーマで、久しぶりにブログが書けたのも、そういうタイミングだったのかもしれません。

今年もマイペースではありますが、よろしくお願いいたします。