絵本セラピー®︎開催レポート

〜9月の彩の葉 絵本セラピーより〜

「イマジネーション」をテーマに、神奈川県藤沢市と東京都大田区で2回開催した9月の「彩の葉 絵本セラピー」。今回は物語絵本など、文字の多い長めの絵本が多かったのですが、どうしてもこの流れでプログラムを組みたくて、私自身の思いをたくさん込めた絵本セラピーでした。それぞれの絵本や歌に込められたメッセージがふんだんにあり、しかもあまりにもリンクし過ぎていて、かえって触れられないままになった言葉があったせいか、「言葉にならない思いもたくさんあった今日のプログラムだった」とおっしゃる参加者の方もいらっしゃいました。ぜひ、絵本をもう一度、手に取って振り返っていただければ嬉しいです。

すべてはつながっている。

一番の目玉は『やどかりの夢』(わたなべなおか文、かめがいあすか絵、やらだ出版)。沖縄の民芸店で出会った、紅型で描かれた絵本です。

美しい三線で奏でられた劇中歌の「メグルタイコノミズ」に何と言っても引き込まれます。メロディもさることながら、歌詞にはっとさせられます。

抜粋すると…

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海はすべてにつながって 大きな家族をつくってる

海を育むみどりの森は いのちの水を生むところ

森と海を結ぶもの 貝の道 神の道

貝の中に秘めたるは 太古の夢とその記憶

幾千万億 無数の命 なつかしい未来のかたち

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”海を育むのは森”ということで、続いて『森にめぐるいのち』(片山玲子文、姉崎一馬写真、フェリシモ出版)を読みました。

そこに住んださまざまな動物のおじいさんやおばあさんをすべて知っている森が描かれ、命のつながりや、土になり、水を生み、海になる、太古から続く大きな大きな命の流れを想像することができました。

藤沢会場のケーキは、『森をめぐるいのち』に出てくるロールケーキ!

くしくも9月は重陽の節供や敬老の日で、おじいちゃんやおばあちゃんを敬い長寿を祝う日が続きます。このプログラムでも、おじいさん、おばあさんが隠れテーマとなっていました。

重陽の節供の室礼

どんな世界になっていてほしいか。

夢が見れないのなら、自分で夢を想像するのさ(やどかりの夢)。

イマジネーションを使って、この世の中がどんな世の中になっていてほしいか、皆さまに考えていただきました。

私は「メグルタイコノミズ」に出てくる一節「なつかしい未来のかたち」という言葉がずっと気になっています。

郊外の住宅地に住んでいた私でも、神社の裏山や家の前に流れる川などの自然の中で遊んでいた記憶があります。川のそばにあった竹やぶも、紅・白・薄桃の三色の梅の木も、10年ぶりに訪れた時にはすべて取り払われ、住宅に変わっていました。

あの原風景を取り戻したい。こうして願う未来はもしかして、懐かしさを感じられるあの頃の風景に戻っているということなのかなと希望を抱かずにはいられません。

「何歳になっても、タネを蒔いてみようかな」

世の中を美しくするために、おばあさんになってから動いたのは『ルピナスさん』(バーバラ・クーニー作、かけがわやすこ訳、ほるぷ出版)。理想の世界、美しい世界にするために自分でできることは何か、皆さまにも考えていただいたところ、見出しのような感想をいただきました。

最後はWhat a Wonderful Worldの曲をバックに、『すばらしいみんな』(ティム・ホプグッド絵、アーサー・ビナード訳、岩崎書店)を。

東京会場では、参加してくれたオーボエ奏者の小林恵さんに演奏をしていただけました!やっぱりライブが一番。音楽も絵本と同様、世界を美しくするものだと心から思います。みんなで願う美しい世界をみんなで大切にしたいです。

ジャズな『ムーン・リバー』、とっても素敵でした〜🎶

いただいた感想のご紹介

  • 頭より心をいっぱい動かす時間となりとても心地よかったです。環、円、巡みたいなテーマが浮かびました。
  • 私が広げたい波紋のコアはなんだろうとまた考える…というより「イマジネーション」してみようと思います。
  • やっぱり自分のやろうとしていることは自分に対して間違いないんだと強く思えたプログラムで、このタイミングでこの内容、この絵本に出会えたのは宇宙のしわざだなぁと。
  • みんなの感想が日頃考えていることだったので、うん!うん!そう!そう!って思えたことが良かった。
  • 命のこと、世界のこと、考えるとても素敵なひとときでした。
  • 絵本から受けとるメッセージに気づきをもらえたり、癒しの効果を感じたり。参加してよかったです。