【絵本百選-6】『オリバーくん』- 本当にやりたいことはやらずにはいられない!?

大人を自由にしてくれる絵本100選のご紹介です。(これまでの絵本紹介記事はこちらから。)

アナウンサーの桝太一さんが研究者に転身されるというニュースに、人ごとながらとても嬉しくなり、「絶対その方がいい」と思ったのは私だけでしょうか?

さらには二足のわらじを履くなんて、まさに自由な「風の時代」らしい転身だなと思いました。これからも科学について発信されていくのでしょうし、アナウンサーのスキルや経験など、培ってきたものも無駄にせず活かしていかれるのでしょうね。社会環境や日常生活が変化し、働き方、はたまた生き方が多様化したことも決心に影響を与えたのかもしれません。

すぐに浮かんだのが絵本『オリバーくん』です。

『オリバーくん』ほるぷ出版 R・クラウス 文  J・アルエゴ 絵 A・デュウェイ 絵 長谷川四郎 訳

【出版社HPより】フクロウのオリバーくんはお芝居が得意で、どんな役でもこなします。お母さんはオリバーくんを俳優に、お父さんはお医者さんにしたいと思っているのですが、オリバーくん自身は何になりたいのでしょう。

お芝居が好きで得意なオリバーくん。俳優になってほしいお母さんのことも、医者か弁護士になってほしいお父さんのことも、上手なお芝居で喜ばせてあげるオリバーくんですが、さて選んだ職業は…!?

お母さんやお父さんをどう説得したかはわかりませんが、サクッと(!?)全く違う職業に就いているオリバーくんには感服しました。

でも、自分の人生なのだから、人の期待に応えるのではなく、自分が本当にしたい仕事をするのが一番。若いオリバーくんがそれをわかっていて実践していることがすごいなと思います。

身近な人でも、TVで観るだけの人でも、その人が本当にしたいことをして、イキイキしていたら嬉しくなりませんか?長い時間を使う「仕事」でそれが実現できたら一番いいですよね。

もちろん自分自身も同じ。桝さんのように、どうしてもやりたいことは、いつかやることになるのではないでしょうか。きっと周りの人も、それを喜んでくれると思います!